モラハラでDVな気質の特徴と浮気
普段モラハラ的な行動や言動の多い配偶者が浮気をしていることが発覚…
モラハラ的な性格な人に対して浮気を問い詰めると「お前が悪い」だの「自分は悪くない」だの言い訳が目立します。
そんな取り付く島もないようなシチュエーションに陥ったとき、どのように対処すればよいのでしょうか。
配偶者からモラハラをされていると「別れたくないけれど辛い」「別れたいけど言い出せない」などという複雑な思いにかられることが多いとお聞きします。
今回の記事ではモラハラとはどのようなものかという基本的な事から、モラハラをする人が浮気をするとどのような行動や言動を取るのか、それをどのように対処するのがベストなのかということを紹介していきたいと思います。
今すぐ無料相談
モラハラの定義と見分け方
モラルハラスメントとは
モラハラとは、モラル・ハラスメントの略語で、特に継続性があり、言い返すことのできない精神的な暴力や嫌がらせのことをいいます。
モラル(moral)は仏語で「精神の、形而学上の」という意味を持ち、ハラスメント(harcèlement)は本人の意図とは関係なく「何かしらの不利益をあたえること」という意味を指します。また、モラハラの加害者の事を「モラルハラスメンター」と言います。
モラルハラスメントは、フランスの精神科医「マリー=フランス・イルゴイエンヌ」が、「モラルハラスメントは、精神的な殺人である」として20世紀末に提唱した概念です。
モラルハラスメントとジェンダー
日本の家庭におけるモラハラは、以前は男尊女卑や亭主関白という呼び名で、その本来の定義とは異なった抽象的な定義しか与えられていませんでしたが、これによって問題が分離されることとなりました。
女性とお国柄
どこの国にも言えることですが、戦争が身近にある場合、女性は身体的能力や子孫を残す役目という事から、その価値を低められます。これについては「平和で平等な社会では、女性が元気」「女性を見ればその国がわかる」という言葉もあるほどです。
そうした歴史的事実や価値観からも、モラハラが男性に多いのは、女性よりも男性の方が支配力が強く、たとえば、仕事して生活の糧を得ているという経済的な力や、身体的な力などいったパワーを持つことを踏まえればうなずける事です。
モラハラの成立要件
パワーとは、実際に振るう事ができる力を意味します。
モラハラはそうした何かしらのパワーによって、言い返すことのできない状況が生じたところに成立するのです。
モラハラと異常な自尊心
しかし、モラハラの加害者は、しばしば、モラハラの被害者に対して過剰な敵対意識を持つことがあります。モラルハラスメンターは、自尊心が強いためにこれが増長されることとなります。「自分は絶対に悪くなくて、相手が悪い」「自分が被害者である」という強い思い込みにとらわれているのです。
モラハラを受け続けると実際の被害者はモラハラをしている人間の思想が刷り込まれていき、「悪いのは自分である」という自罰感情にさいなまれることとなります。
モラハラは気づきにくい
モラハラの厄介なところは解決が難しいところにあります。
特に家庭内でのモラハラは、被害者にだけ見せる威圧的な態度に対し、被害者自身がその原因は自分にあるのではないかなどと考えてしまうことが多く、モラハラの事実に気づきにくい点が挙げられます。また、モラハラ加害者は外面が良いことが多く、他人の前ではモラハラ気質を見せることはありません。さらに、しばしば被害者を慈しむような同情心をくすぐる行為さえするため発覚しにくいのです。
モラハラの見分け方
モラル・ハラスメンターの持つ要素としては以下のことが挙げられます。
- 外面が良。強い者には弱く、弱い者には強い
- 豹変する。自分にとっての不利益がある際には特にそれが顕著
- 罪悪感もなく責任転嫁をする
- 自分は立派で特別な存在だと思っている。実際にはそれとは程遠い
- 恩を着せたり、不安を煽ることで、主従関係を築こうとする
怒りが、大きく長く多い人
「自分が悪いのではなく相手が悪い」という趣旨の発言を何度もする場合であったり、自己無価値感を持っていることが多く、生活の広範に渡って被害者意識が強く、なんでも人や物のせいにするという特徴が見られることが多いです。簡単に言えば「怒りやすい人」です。
家庭内のモラハラとDVの相似性
また、モラハラ加害者には「ときどき優しくなる」という特徴的な行動をする事があげられます。
ドメスティック・バイオレンス(DV)の場合でもそうですが、被害者を攻撃した後に優しくするというようなことがしばしば見受けられるのです。
ドメスティックバイオレンスとは、その名の通り家庭内における暴力全般を指します。このDVと家庭内モラハラには、肉体的暴力か精神的暴力かという違いはありますが、その背景には同じような原因が見られるのです。
モラハラ加害者の配偶者が浮気をした場合
モラハラ加害者である配偶者に浮気が発覚するとどのような反応をするのでしょうか。
先に述べたような内容から推測できると思われますが、責任転嫁、やはり「自分は悪くない、悪いのは”浮気させた”おまえだ」というような内容の発言をすることが多いのです。
浮気をしたことに対して罪悪感がないどころか自分の行動を正当化してしまっています。
別の考え方をすれば、打算的に「配偶者に何をしても別れるはずはない」とタカをくくっているということにもなります。
客観的に聞けば「なに馬鹿な事言ってるんだ」と思われるかもしれませんが、しかし、相手が配偶者という本来は心の縁となる位置関係にあり、閉じられた家庭という環境のなか、例えば、遠くから嫁いできたために知己と呼べるような人が周りに居なかったりなど、様々な要素が重なる場合があります。もちろん一日限りの事ではありません。それが継続するのです。
モラルハラスメンターは「浮気をさせてしまったのは自分かもしれない」と考えさせることが目的であり、その執拗な攻撃にモラハラ被害者は、そう考えた方が楽かもしれないというところまで追いつめられてしまうのです。
モラハラDV夫に浮気が発覚したときの対処法
いまから解説する内容は、あなたがモラハラの被害者であると認識しているという立場での話です。
結論から先に書くと、別れたほうが良いケースが多いです。
モラハラの被害者であると認識した時点で、モラルハラスメンターである配偶者の洗脳は解けているので、仮に過ちを認識して謝罪すれば再構築して問題ないのではと思われるかもしれませんが、モラハラ・DV的な気質は簡単には治らないのです。
自分が変われば確かに精神的に影響されることが減るかもしれません。しかし、モラハラを放っておけばさらに悪化してドメスティック・バイオレンスに発展する可能性も否定できません。
いまは大丈夫と言っても、知らぬうちに再び共依存的関係に逆戻りしてしまうことでさえもあるのです。
モラハラをしてくるのにもかからわず、その配偶者のことが心配かもしれませんが、やはり自分や子どもの事が一番大切なはずです。
人生は一度きりです。自分という存在を押し殺して「私」がなくなってしまった人生には、何の意味も見いだせません。
厳しいようですが、別れを選択したほうが自分のためであり、また相手のためでもあるのです。
どうしても復縁して関係を再構築するならば、モラハラをする人には、幼少の頃の反抗期を抑圧されていたなどといった、トラウマに繋がる原因が必ずあるので、心理の専門家に相談して、根本から解決を図らなくては、またお互いに辛い思いをしてしまいます。
トラウマとは何かやトラウマの克服法を知りたい方こちらを参照してください。
モラハラな彼が浮気したらのまとめ
モラハラの加害者は、自分がする攻撃を正当なものだとして処理します。
大前提「私は絶対に悪くないのである」
ですから、モラハラしている人が浮気したら「自分に非はなく、もしろ浮気をさせられた」というようなすり替え話を延々と聞かされることになります。
自分の考え方を絶対なものだと信じているので、行動や言動を変えさせるというのは至難の業です。
あなたがモラハラを受けているとわかったのなら、素直に離れることをおすすめします。
・モラハラ加害者のした浮気では解決がむずかしい
・モラハラをする人は自尊心や自己愛が強く、自分は悪くないと主張し、周囲の人間に対して被害者意識を持ちやすい
・モラハラをやめさせるのは難しく、心理の専門家でなければ解決できない
モラハラという言葉を知った皆様へ
家庭内のモラハラは、ドメスティック・バイオレンス(DV)と類似性が見られます。
このドメスティック・バイオレンスについて、2015年7月に公開した警視庁の統計によると、DVによる相談件数が一日当たり約13件と、統計開始年である2000年以来過去最多にになったことが明らかになりました。
DVとは身体的暴力を含めた家庭という閉ざされた空間で振るわれる暴力の総称ですが、アメリカなどの先進国でもその被害件数は増加の一途を辿っています。
詳しい統計情報がないため、被害層などの特定はできませんが、本来最も近くで幸せを得る関係でありながら、そうではない現状の姿があるわけです。
DVやモラハラの被害をお一人で解決することには困難が伴います。お困りな事どんなことでも構いません。お気軽にご相談くださいませ。
浮気とは、弱さの表れである場合もあります。例えば、浮気をする男の特徴にはそうした兆候が見られます。こうした共通項を認識して、幸せな家族生活に役立てていただけましたら幸いです。
今すぐ無料相談