人生いろいろ、叩けばホコリって本当に出てきますよね、驚くくらいに。
叩いても叩いてもなくならない”ホコリ”なお悩みをお持ちの方のお話を聞くのが、この今回から始まった『ISMのお悩み相談室』。
栄えある第一回目の投稿は、海外はアメリカからの「職場のポジティブ上司についてのお悩み」です。
それって浮気されてない?
海外に住んでいる日本人女子の皆さんって、外国の方とおつきあいをして結婚したいんだろうなぁ、と勝手なイメージをされたりしますが、そうでもないです。というのも文化的な問題などがあって、つきあって行くうちに疲れてきて「やっぱり結婚するのなら日本人じゃないと!」という結論に至るんです。
でも女30を過ぎて、日本人男子を探すのは至難の業。というのも全体的に独身日本人男子が少ないから。それに日本人男子35歳過ぎで独身なんていません! 当たり前ですがいい男はみーんなtaken(予約済み、結婚している的な意味で使用)なんです!
その上、海外の日系社会は……狭いです。まるで村社会のよう。いえ、町内会のようです。
少しでも醜態を見せると風速500キロ以上の早さで、そのギョーカイ内を駆け巡るのです。
今回、相談させていただきたいのが、私の上司のことです。
彼女は35歳を過ぎていて、結婚したい願望オーラを所構わず出しています。
オシャレに気を遣っているし、今どきメイクをばっちりしていて、嫌みがなければかわいらしい人です。
でも神戸の芦屋出身なのに、なぜかギャルファッションが好きで、実年齢とのギャップが激しいのです。お嬢様ファッションすれば育ちの良さが強調されるのに……。
そして思い込みの激しい人でもありました。
例えばなーんとなく気になって、その人の顔を見てしまうことってありますよね? 自分の好みの顔とか、かっこいい、かわいいという理由ではなくて。
でも彼女の場合は、どんな理由であれ”見られている”と感じると「彼ってばアタシに気がある?」と脳内変換をし始め「いやー、どうしよー、つきあってって告白されるかも!」と勝手にボルテージを最大まで上げて、友達にきゃーきゃー言ってしまうのでした。
もちろんその話は相手に伝わり「オレ、好きとも何も言っていないのに、なんでそんな話になるんだよ。あの人は別に好みでもなんでもないよ」となり、またその話が彼女の耳に入り「振られたわ……」と、何も行動もしていないのに「振られた」と思い込むのでありました。
その思い込みは、日本の会社から出張でやってきた彼に一目惚れした時にも発揮されました。
「めっちゃ好み!」と目をハート型にしながらグイグイ攻めに入りました。相手の男性も自分よりも英語が話せるので会議の時も助けられた事もあり、もともと上司のざっくばらんな性格も良かったのか、彼も上司に対してまんざらでもない様子。さりげなく雰囲気のいいお店で二人だけでディナーを楽しんだり、バーでお酒を飲んだり。
おおおおお、ついに海を越えてのカップル誕生か? とわたし達はざわめいたのですが……
どうやら、彼、日本に彼女がいる、ということで話は急展開。
「でも、ロスにこれからも何度か出張で来るらしいので会いたいって言われた」って、えっ、それってどういう意味? もしかしてロス限定カノジョになれって言うこと?
驚いた事に、上司が1年に1回、日本へ里帰りするときにも会ってるって言うんです。
「すごいオシャレなホテルに一緒に泊まった」って頬染めて話すんですよー。
本当にそれで良いの? そのウワサの彼女のこと、聞いた? と訊いたら
「なんか親同士が決めた縁談だって言っていたけれど、彼は別に彼女の事、好きじゃないって言っていた」って。ぜったいそれ、騙されていますよね? だってそれって浮気している男の常套句ですもん!
ちゃんと調べてーと言っても、恋する上司、思い込みの激しい彼女は「あたしが本命」と言って聞いてくれません。
どうしたら良いのでしょうか?
いやだー、めちゃめちゃ怪しいですね、その彼。
実はその彼女って、婚約者でしょ? もしかしたら結婚されているかもしれないですよね?
それに海と時差を挟んだ遠距離よ。いくらインターネットが発達していたって嘘つくのなんて、簡単ですもの。
でも大丈夫。
海外からだって、日本での素行を調べることは簡単だから。
とにかく、1人で悩まないで下さい。
第三者に話すだけでも気が楽になりますから。
もし、あなたも気になる、腑に落ちない「お悩み」があったら、ぜひ『ISMのお悩み相談室』までメールを下さい。お待ちしております。