同窓会の懐かしさが浮気相手を引き寄せる?
同窓会は浮気の宝庫
同窓会は「浮気の宝庫」とはよく言われることですが、オトコとオンナの関係とは本当に不思議なものです。そんな浮気を自分も経験することになってしまうとは…
大学を卒業してほぼ10年目の再会ということで実現した同窓会。
これまでの5年間は、結婚早々、妻を伴って仕事で海外に駐在していたこともあって、久しぶりに見る日本女性の魅力にどうしても目が行きがちになっていいた矢先に、同窓会かぁ、相手次第では自分にも浮気心が起こってしまうのではと思い始めていました。
愛する妻には全く不満はなかったものの、同窓会ともなると、やはり思い出します。在学中には友達以上恋人未満の関係であり、相手もきっとお互いに親しくなる気配を想っていた、ヨーコとの再会、これが一番の楽しみでした。
卒業後の彼女は、結婚して幸せな生活を送っていると、人づてには聞いてはいたものの、やはりあの頃の懐かしい出来事を思い出しながら、今の私にどんな顔を見せてくれるのか楽しみでした。
幸せな生活とは得てして他人の目には判らないもの、相手にもその気があれば、浮気してもいいかなと密かな期待も込めてその日を待ち望んでいました。
同窓会での再開と浮気心
そして迎えたその当日、以前と変わらない相手の様子を見て懐かしさを感じると共に、子供も生まれて幸せそうな彼女が、もう自分とは全く別の世界に住んでいることにも気づかされました。
再会するまでは、コトがうまく進めばその延長として浮気にまで行くかもと、そう描いていた空想は、成立するはずもないことを思い知らされました。
まあ浮気なんて自分だけが思っていてもそう簡単に出来るものじゃないし、何よりも相手の気持ち次第なのだから。自分にそう言い聞かせながら、楽しかった同窓会もあっという間に終わりに近づいた頃でした。
気が付くと相手がまだ何か悩んでいる様子。
それも「せっかくだから私と一緒に帰ろうか、どうしようか」ということのようでした。まだ多少なりとも私のことを思ってくれている嬉しさはありましたが、結局、その時は閉会の時間が迫っていたこともあって、肝心の相手はこの後のことは諦めてしまったようでした。
しかしまさかそのことが、昔懐かしい二人の時間、今でいえば「浮気」という事が成立する上で、非常に大きな意味を持っていることを、ずっと後になるまで私は知る由もありませんでした。
同窓会では昔は気にもかけなかった子から告白されることも
描いていたシナリオが破たんしてガッカリしていた様子の私に、意外な相手が声をかけてきました。それが美咲でした。
大学に入学した直後から同級生と付き合い始めていた小柄な子で、同窓会でも全く気にかけることもなかった意外な相手が、なぜか一緒に帰ろうと誘ってきたのです。
さりげない相手の申し出に素直に応じ、二人して喫茶店に立ち寄りました。
話が学生時代の思い出から始まって盛り上がっていくにつけ、以前はまともに話すらしたことのなかった相手が、やたらと自分の私生活のことを話し始めてきたのです。
それも実家が老舗の造り酒屋の一人娘であったことから始まって、お見合いで都内の病院勤務の医師と結婚したにも関わらず自分のことを全く構ってくれない、と夫に対する不満ばかり。
そんなことを言われても、私としてはどうすることも出来るはずもなく、ただ黙って愚痴を聞くしかなかったものの、次第に相手の魂胆も見えてくるようにもなりました。
要は私と浮気してみたいのだということを。
その対象として選んでくれたことは光栄ではあるのですが、一方の私は相手に対して全く「浮気心」が起こらないままでした。
学生時代から彼女を恋愛の対象と思ったことは全くなく、自分にとってはどうでもいい相手でしかありませんでした。
そもそも自分から迫ってくる女性はどうしても苦手であって、こちらから相手に迫り、口説いて相手をその気にさせることによって、初めて価値のある存在になるのだという考え方に凝り固まっていたこともありました。
まさにそうやって手に入れた妻でしたし、裏切るような浮気などしないという当初の清い?意志もあって、相手からの浮気のお誘いにも簡単には乗るつもりもありませんでした。
とは言っても、2度も3度も仕事後に飲みに出かけるうちに気心も通い合うようになっていくのは仕方のないところ。
そして、それはたしか休日出勤日の夜でした。
二人してバーで飲んだ後、帰宅のために乗った横須賀線の中で、それも新橋を出て品川に着くまでの僅かな時間の間に、横に座る彼女の肩を引き寄せいきなりキスしてしまったのです。
それは周囲に誰もいなかった空間で自分が欲情して求めたというよりも、相手の気持ちを思いやってのつもりでした。
そして相手は当然のようにそれを受け入れ、そして電車が品川に着く頃には、今度は不覚にもこちらの気持ちもすっかり出来上がっていました。
そしてそのまま相手に導かれるように五反田のラブホテル街へと向かっていました。
まるで安っぽい浮気ドラマのような成り行きで、自分でも不思議な感覚だったのを覚えています。そしてその場の成り行きに任せ、しっかりといただくものを頂いてしまいました。
愛のないセックスにも芽生える情がある
まあ何だかんだ偉そうなことを言っていても、こんな場に及んでしまえば結局オトコとはその程度のものだということなのでしよう。
これまで妻一筋で通してきたことに自負心を持っていた自分、愛情がない相手とはセックス出来ないし、浮気するはずもないと思っていた自分が、初めて経験した愛のないセックスでした。
これが浮気という内緒の行動の現実でもあるのでしょう。
その時を境に相手からの浮気のお誘いは一層頻繁になっていき、アプローチもますます過激さを増していきました。
メールは勿論のこと、仕事中にも電話がかかってくるほどで、同僚から勘繰られるのをごまかすのに、ずいぶんと苦労したものです。
とにかく誘うのはいつも相手の方から。
彼女って昔からこんな浮気なオンナだったっけ?と思わせる大胆さにはすっかり参ってしまいました。
遂には根負けして数回会ってはみたものの、会うと最後まで行ってしまうことが当たり前の浮気となってしまっては、そのまま続けるのは自分としてももはや無理でした。
いくら愛がないセックスなんて、と綺麗ごとを言っていても、カラダから始まる愛だって十分有り得るのですから。
浮気相手の旦那の無関心
それにしても自分の知らないところで妻が浮気しているのを、当の旦那が全く知らないでいるなど有り得るのでしょうか?
仕事柄いくら夜勤が多いとはいうものの、そんな相手の素性も知らないまま、日々の生活を行っていけるものなのでしょうか。
それ以上に旦那の美咲に対する接し方がそんな状態で、このまま夫婦関係を続けていけるのか、私の方が心配になってしまいました。
結局、彼女とは私からサヨナラする形で我々の一連の浮気も終わることになりました。別れ話の際の相手は「あら、そうなの」程度で、全く後腐れがなかったのが意外でもありました。
自分にとっては浮気を何とも思わないこんな肉食系の女性と巡り合ったこと自体いい経験でした。
ただそれがかつての同級生であり地元では老舗のお嬢様だったこと、当時は浮気など思ったこともなかった相手だったことがどう考えても驚きでしかありませんでした。
3年後の同窓会
後日談ですが、それから3年後に再度の同窓会がありました。
当然のことながらその相手とも顔を合わせることになったのですが、以前の浮気のことなど全く無かったかのように、私の方が完全に無視されてしまいました。
なごり惜しさは全く無かったとはいうものの、あの後彼女がどんな生活を送っていたのか、そしてこれからも旦那とどんな関係を続けていくのか、自分としてはそれだけが気がかりなままでした。
そして同じく再会したヨーコからは、3年前のあの時、自分が私との密かな繋がりというか、浮気してもいいとも思っていたとのことを告白されました。
後の祭りとはこのことですが、みすみす惜しい浮気相手を逃したものでした。
教訓として、自分の奥さんがクラス会に行くと言い出したときは浮気には絶対に気をつけた方がいいと思いますよ。
誰もが絶対に「浮気のチャンス」を得ようとしているでしょうし、相手もきっとそれを狙っているに違いないでしょうから。
まあ夫側としても相手のことを言える立場でもないですけどね。
浮気調査について詳しく知りたい方・無料相談する前に確認したい方
同窓会は、昔の懐かしさに浸ることができるからこそ、温かい気持ちとともに忘れていた当時の感情が想起されてくるのでしょう。
初恋。初めての経験。
あの人がかけてくれた言葉や、部活に熱中していた姿。登下校が一緒だったあの子と横に並びながら、他愛のない遊びや会話に興じたこと。
昔、誰もが過ごしたはずの、なんの気兼ねも無い心で触れ合うことのできた、光り輝くあのひと時を、大切に想わない人などいないでしょう。
親密な時間、今よりももっと流れの遅かった、しかし短すぎる過ぎ去りし日を、ともに懐かしむ同窓会の相手とは、親密度が高まらないはずがありません。
しかし、確かに同窓会に浮気相手を探す目的で集うような方もいらっしゃるでしょう。パートナーの同窓会以後の行動には注意しましょう。そこに、出会いはあったのですから。